マンジャロとは

マンジャロは、有効成分としてチルゼパチドを含む週1回投与の皮下注射薬です。主に2型糖尿病の治療薬として承認されていますが、顕著な体重減少効果があることから肥満症治療にも注目されています。
主な特徴
- 週1回の皮下注射で効果を発揮
- 食欲を抑制し、胃の動きを遅らせることで満腹感を持続
- 臨床試験で顕著な体重減少効果が確認されている
マンジャロを使用する前に知っておくべきこと
ここでは、マンジャロを使用できない方や注意が必要な方、他の薬剤との相互作用について紹介します。使用前に該当していないか確認しておきましょう。
参考:KEGG「医療用医薬品:マンジャロ」
マンジャロを使用できない方(禁忌)
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
- 糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡、1型糖尿病の方
マンジャロの使用に注意が必要な方
- 重症胃不全麻痺等の重度の胃腸障害のある方
- 膵炎の既往歴のある方
- 低血糖を起こすおそれがある方
- 糖尿病網膜症を合併する方またはその既往歴のある方
- 妊婦または妊娠している可能性のある方
- 授乳中の方
マンジャロと他の薬剤との相互作用
以下の薬剤を服用している場合は、相互作用が起きる可能性がありますので事前に医師へ相談しましょう。
抗てんかん薬 | ビグアナイド系薬剤 スルホニルウレア剤 速効型インスリン分泌促進剤 α-グルコシダーゼ阻害剤 チアゾリジン系薬剤 DPP-4阻害剤 インスリン製剤 SGLT2阻害剤など |
経口避妊薬 | 低用量ピル |
クマリン系薬剤 | ワルファリンカリウム |
マンジャロの料金

2本セット(2週間分) | 13,636円(税込15,000円) |

2本セット(2週間分) | 27,273円(税込30,000円円) |

2本セット(2週間分) | 40,909円(税込45,000円) |
マンジャロの使用方法
マンジャロは、週1回2.5mgから開始し、4週間後に5mgに増量します。効果が不十分な場合は、4週間以上の間隔で2.5mgずつ増量できますが、最大用量は週1回15mgまでとなります。同一曜日に投与することが推奨されています。
使用後の注意点
- 胃腸の不調などの副作用が現れた場合は、量を減らす、または増やすのを一旦見合わせる
- 過度な体重減少が見られた際も、量を減らす、または投与を中止することを検討する
- 経口避妊薬と併用される際は、特に投与開始初期に避妊効果が弱まる可能性がある
マンジャロの副作用
頻度の高い副作用
5%以上- 悪心(10〜20%)
- 嘔吐
- 下痢
- 便秘
- 食欲減退
比較的多い副作用
1%〜5%- 腹部膨満
- 胃食道逆流性疾患
- 注射部位反応(紅斑、そう痒感、疼痛、腫脹等)
その他の副作用
1%未満- 心拍数増加
- 低血圧
- 胆石症
- 糖尿病網膜症
- 味覚不全
- 疲労
注意: 副作用の強さは個人差があります。特に急性膵炎の初期症状(嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛等)があらわれた場合は、使用を中止し、速やかに医師の診断を受けてください。胃腸障害が発現した場合は、減量または漸増の延期を検討してください。
マンジャロに関するよくある質問
マンジャロに関するよくある質問とその回答を紹介します。
- マンジャロはどのタイミングで注射すればいいですか?
- 週1回、決まった曜日に注射します。朝・昼・夜のいずれでも効果に差はなく、食事の時間も気にせず投与できます。
- 注射を打ち忘れた場合はどうすればいいですか?
- 次回投与まで72時間(3日)以上空いていれば、気づいた時点で注射し、その後は元のスケジュールに戻します。72時間未満の場合は、次の予定日に1回分だけ注射してください。
- マンジャロの保管方法は?
- 冷蔵庫(2~8℃)で保管します。冷蔵庫から出してすぐに注射しても問題ありませんが、冷たさが気になる場合は常温に少し置いてから使用しても大丈夫です。
- 注射部位はどこが良いですか?
- お腹や太ももなど、皮下脂肪の多い部分に注射します。同じ場所に続けて打たず、毎回少しずつ場所をずらすことで皮膚への負担を減らせます。
- マンジャロはダイエット目的でも使えますか?
- 本来は2型糖尿病治療薬ですが、強い食欲抑制や体重減少効果があり、肥満治療にも使われています。ただし、医師の診察・指導のもとでのみ使用してください。