リベルサスとは

リベルサスは、有効成分としてセマグルチド(遺伝子組換え)を含む1日1回服用の経口錠剤です。世界初の経口GLP-1受容体作動薬として、主に2型糖尿病の治療薬として承認されています。優れた血糖コントロール効果と体重減少効果を併せ持つ薬剤として注目されています。
主な特徴
- 1日1回、空腹時に服用するタイプの錠剤
- 血糖値を下げるだけでなく、体重減少効果も期待できる
- 注射薬と異なり、自宅で簡単に服用可能
リベルサスを服用する前に知っておくべきこと
ここでは、リベルサスを使用できない方や注意が必要な方、他の薬剤との相互作用について紹介します。使用前に該当していないか確認しておきましょう。
参考:KEGG「医療用医薬品 : リベルサス」
リベルサスを服用できない方(禁忌)
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
- 糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡、1型糖尿病の方
- 重症感染症、手術等の緊急の場合
リベルサスの服用に注意が必要な方
- 膵炎の既往歴のある方
- 重度胃不全麻痺等、重度の胃腸障害のある方
- 低血糖を起こすおそれがある方
- 胃摘出術を受けた方
- 妊婦または妊娠している可能性のある方
- 授乳中の方
リベルサスと他の薬剤との相互作用
以下の薬剤を服用している場合は、相互作用が起きる可能性がありますので事前に医師へ相談しましょう。
糖尿病用薬 | ビグアナイド系薬剤 スルホニルウレア剤 速効型インスリン分泌促進剤 α-グルコシダーゼ阻害剤 チアゾリジン系薬剤 DPP-4阻害剤 SGLT2阻害剤 インスリン製剤など |
レボチロキシン製剤 | ー |
リベルサスの料金

通常購入 | 定期購入 | |
---|---|---|
価格 | 9,518円(税込10,470円) | 8,566円(税込9,423円) |

通常購入 | 定期購入 | |
---|---|---|
価格 | 24,436円(税込26,880円) | 21,992円(税込24,191円) |
リベルサスの服用方法
リベルサスは、1日のうちの最初の食事または飲水の前に、空腹の状態でコップ約半分の水(約120mL以下)とともに服用します。服用時及び服用後少なくとも30分は、飲食及び他の薬剤の経口摂取を避ける必要があります。分割・粉砕及びかみ砕いて服用してはいけません。
服用後の注意点
- 吸湿性が強いため、服用直前にPTPシートから取り出す
- 投与を忘れた場合は、その日は投与せず翌日投与する
- 急性膵炎の初期症状が現れた場合は使用を中止し医師に相談する
- 低血糖症状に注意し、高所作業や自動車の運転には注意が必要
リベルサスの副作用
頻度の高い副作用
5%以上- 悪心
- 下痢
比較的多い副作用
1%〜5%未満- 便秘
- 嘔吐
- 腹部不快感
- 腹痛
- 消化不良
- 上腹部痛
- 腹部膨満
- 胃食道逆流性疾患
- 頭痛
- 食欲減退
- 糖尿病網膜症
その他の副作用
1%未満- 鼓腸
- 胃炎
- おくび
- 浮動性めまい
- 味覚異常
- 疲労
- 無力症
- 体重減少
- 心拍数増加
- 胃排出遅延
- 胆石症
注意: 副作用の強さは個人差があります。特に急性膵炎の初期症状(嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛等)があらわれた場合は、使用を中止し、速やかに医師の診断を受けてください。また、低血糖症状(脱力感、倦怠感、高度の空腹感、冷汗など)にも注意が必要です。
リベルサスに関するよくある質問
リベルサスに関するよくある質問とその回答を紹介します。
- リベルサスはいつ服用するのがベストですか?
- リベルサスは空腹時に服用する必要があります。最適なのは、朝起きてすぐに水と一緒に服用し、その後30分以上は飲食を避けることです。空腹時の服用が難しい場合は医師に相談してください。
- リベルサスは注射薬のセマグルチドと同じ成分ですか?
- はい、リベルサス(経口錠)とオゼンピック(注射薬)は同じ有効成分であるセマグルチドを含んでいます。ただし、経口吸収を可能にするための添加物の違いや用法・用量が異なります。
- 低血糖の症状が出た場合はどうすればいいですか?
- 低血糖の症状(冷や汗、動悸、手の震え、空腹感など)が現れたら、すぐに糖分を含む食品を摂取してください。α-グルコシダーゼ阻害剤と併用している場合はブドウ糖を摂取し、症状が改善しない場合は医療機関を受診してください。
- リベルサスはどれくらいで効果が出ますか?
- 服用開始から3か月程度で体重減少や血糖値改善の効果を実感しやすいとされています。ただし、途中で服用をやめると元に戻る可能性があるため、継続して服用することが推奨されます。
- リベルサスはどんな人に向いていますか?
- 1日の摂取カロリーが多い方やBMIが高い方は、リベルサスの効果を実感しやすい傾向があります。