ベピオゲルとは

ベピオゲルは、ニキビの治療に用いられる外用薬です。ニキビの原因となるアクネ菌などに対する抗菌作用や、古い角質を剥がす作用も持つため、細菌の増殖を抑え、毛穴の詰まりを改善する効果が期待できます。日本では処方箋医薬品として取り扱われています。
主な特徴
- 強力な抗菌作用によりアクネ菌などを減少させる
- 角層剥離作用により毛穴の詰まりを改善する
- 1日1回、洗顔後に患部に適量を塗布する外用薬
- 漂白作用があるため、髪や衣類への付着に注意が必要
ベピオゲルを使用する前に知っておくべきこと
ここでは、ベピオゲルを使用できない方や注意が必要な方について紹介します。使用前に該当していないか確認しておきましょう。
参考:KEGG「医療用医薬品 : ベピオ」
ベピオゲルを使用できない方(禁忌)
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
ベピオゲルの使用に注意が必要な方
- 結節及び嚢腫のニキビがある方(他の適切な処置が必要)
- 妊婦または妊娠している可能性のある方
- 授乳中の方
- 12歳未満の小児
- 切り傷、すり傷、湿疹のある皮膚の方
ベピオゲルと他の薬剤との相互作用
他の外用剤と併用する場合は、皮膚刺激症状が増すおそれがあるため注意が必要です
ベピオゲルの料金

通常購入 | 定期購入 | |
---|---|---|
価格 | 2,673円(税込2,940円) | 2,406円(税込2,647円) |
ベピオゲルの使用方法
ベピオゲルは、1日1回、洗顔後に患部に適量を塗布します。使用時は以下の点に注意しましょう。
使用時の注意点
- 外用としてのみ使用する
- 髪、衣料等に付着しないように注意する(漂白作用あり)
- 切り傷、すり傷、湿疹のある皮膚への塗布は避ける
- 眼、口唇、鼻翼及び粘膜を避けながら患部に塗布する
- 眼に入った場合は直ちに水で洗い流す
- 使用中は日光への曝露を最小限にとどめ、日焼けランプの使用や紫外線療法は避ける
- 全身性の過敏反応や重度の皮膚刺激症状が認められた場合は使用を中止する
ベピオゲルの副作用
頻度の高い副作用
5%以上- 下痢
頻度の高い副作用
5%以上- 皮膚剥脱(鱗屑・落屑)(15.3%)
- 紅斑(12.3%)
- 刺激感(11.4%)
比較的多い副作用
5%未満- 乾燥
- そう痒
- 接触皮膚炎(アレルギー性接触皮膚炎を含む)
- 皮膚炎
- 湿疹
- 蕁麻疹
- 間擦疹
- 乾皮症
- 脂腺機能亢進
- 腫脹
- ピリピリ感
- 灼熱感
その他の副作用
頻度不明- 汗疹
- 違和感
- 皮脂欠乏症
- ほてり
- 浮腫
- 丘疹
- 疼痛
- 水疱
- びらん
- 口角炎
- 眼瞼炎
- 白血球数減少
- 白血球数増加
- 血小板数増加
- 血中ビリルビン増加
- ALT増加
- 血中コレステロール減少
- 血中尿素減少
- 呼吸困難感
注意:本剤の使用中に皮膚剥脱、紅斑、刺激感、腫脹等があらわれることがあります。紅斑や腫脹が顔面全体や頚部にまで及ぶ症例も報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の使用を中止するなど適切な処置を行ってください。
ベピオゲルに関するよくある質問
ベピオゲルに関するよくある質問とその回答を紹介します。
- ベピオゲルはどんなニキビに効果がありますか?
- ベピオゲルは、現在できている炎症性のニキビ(赤ニキビや膿をもった黄ニキビ)や毛穴のつまりによる白ニキビ・黒ニキビに効果があります。ただし、すでにできてしまったニキビ跡には直接的な効果は期待できません。
- ベピオゲルの使い始めに副作用が出ることはありますか?
- 使い始めは赤み、ヒリヒリ感、皮むけ、乾燥などの刺激症状が現れることが多いです。多くの場合、1か月ほどで症状は落ち着きますが、強い症状が出た場合は使用を中止し、医師に相談してください。
- 使用を開始してからどれくらいで効果が現れますか?
- 個人差はありますが、塗布開始から1~2か月で効果を実感する方が多いです。継続して使用することで、ニキビができにくい肌を目指せます。
- 他の薬やスキンケア製品と併用できますか?
- 他の外用薬や刺激の強いスキンケア製品(レチノールなど)と併用すると、皮膚症状が悪化する場合があります。併用については必ず医師や薬剤師に相談してください。
- ベピオゲルは市販や通販で購入できますか?
- ベピオゲルは医師の診察・処方が必要な医療用医薬品です。薬局や通販サイトでは購入できません。お近くの皮膚科またはオンライン診療で処方してもらえます。