マンジャロは保険適用される?対象条件や費用の目安をわかりやすく解説

マンジャロ(チルゼパチド)は、2型糖尿病の治療薬として日本で承認されたGLP-1受容体作動薬です。血糖コントロールに加えて体重減少効果も期待できるため、保険適用の条件や費用について関心を持つ方が増えています。

ただし、マンジャロが保険適用されるのは限られた条件下にあり、美容やダイエット目的での使用は自由診療扱いとなります。

この記事では、マンジャロの保険適用条件や診療費の目安、受診時のポイントについてわかりやすく解説します。使用を検討している方はぜひ参考にしてください。

マンジャロは保険適用される?

マンジャロ(一般名:チルゼパチド)は、使用目的や診断内容によって保険の適用可否が分かれます。

保険が適用されるケースとされないケースを順に見ていきましょう。

適用されるのは2型糖尿病治療のみ

マンジャロが保険適用されるのは、2型糖尿病の治療に限定されています。2023年4月(具体的には4月17日)に保険収載・発売開始されました。

保険適用の対象となるのは、以下のような条件を満たす場合です。

  • 2型糖尿病患者の血糖コントロールの改善
  • 食事療法・運動療法で十分な効果が得られない場合
  • 他の糖尿病治療薬との併用も可能

なお、日本では2.5・5・7.5・10・12.5・15 mgの6用量が保険収載されています。

重要なのは、マンジャロはあくまで糖尿病治療薬として承認されている点です。体重減少効果が認められていても、糖尿病以外の目的での使用は保険適用外となります。

美容・ダイエット目的では保険適用されない

マンジャロには体重減少効果がありますが、美容やダイエット目的での使用は保険適用されません。これは医療保険制度の原則に基づくもので、以下の場合は自由診療となります。

  • 健康な方の体重減少目的
  • 美容クリニックでの痩身治療
  • BMIが25未満での使用
  • 糖尿病以外の肥満治療目的

ただし、糖尿病患者がマンジャロを使用した結果として体重が減少することは、治療効果の一部として認められています。あくまで糖尿病治療が主目的であることが保険適用の前提条件です。

保険適用の条件と診療ガイドライン

マンジャロの保険適用を受けるには、医師の診断に基づき、医学的に必要と判断された場合に限られます。

対象となる疾患や使用条件は、診療ガイドラインに沿って判断されるため、事前に確認しておくと安心です。

適用の判断に必要な医師の診断内容

マンジャロを保険診療で使用するには、糖尿病と診断され、治療の対象とされていることが条件です。使用の可否は、医師による総合的な診断に基づいて決定され、HbA1c値や血糖値といった数値だけでなく、これまでの治療歴や生活習慣の改善状況も評価の対象となります。

これらを含め、以下のような基準や条件が参考にされます。

判定項目基準・条件補足説明
HbA1c値・6.5%以上:糖尿病の診断指標・7.0%以上:治療強化の目安厚生労働省・日本糖尿病学会のガイドラインに準拠
空腹時血糖値126mg/dL以上糖尿病の診断基準の一つ
随時血糖値200mg/dL以上同上
治療歴他の糖尿病治療薬で効果が不十分医師の判断により、追加治療として使用されることがある
生活習慣改善食事療法・運動療法を一定期間継続しても改善しない3か月以上が目安とされることもある(明確な数値基準はなし)
BMI(参考)明確な基準なし肥満のみを理由にした保険適用は認められていない

参考:日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイド2022–2023

参考:厚生労働省 e-ヘルスネット「糖尿病の診断

マンジャロの処方は、これらの要素を踏まえて医師が総合的に判断します。保険適用を希望する場合は、診断基準を満たしているかどうかをあらかじめ確認しておくと安心です。

どの診療科で相談すべきか

マンジャロの処方を希望する場合は、糖尿病に関する診療経験のある医師に相談することが重要です。以下の診療科が主な相談先となります。

内科/糖尿病内科

糖尿病に関する専門的な診断・治療が可能で、保険適用の可否判断も行いやすい最初の相談先です。

内分泌代謝内科

糖尿病を含む代謝疾患全般を専門に扱う診療科で、より詳細な検査や判断が求められるケースに適しています。

かかりつけ医(一般内科)

普段通っている内科医でも相談は可能です。必要に応じて専門医を紹介してもらえることもあります。

初回相談の際には、現在の血糖値や過去の検査結果、服用中の薬剤、生活習慣などの情報を整理して持参しておくと、診断や処方がスムーズに進みやすくなります。

保険適用と自由診療で費用はどう違う?

マンジャロの費用は、保険適用か自由診療かによって大きく異なります。保険が使える場合は自己負担が抑えられますが、美容やダイエットなど保険の適用外となるケースでは、すべて自己負担となるため注意が必要です。

ここでは、診療区分ごとの費用の違いや相場について整理します。

保険診療での自己負担額の目安

マンジャロの費用は、使用量と自己負担割合によって大きく異なります。以下は、保険適用で処方を受けた場合の薬剤費の目安です(週1回投与を想定)。

用量(週1回)3割負担の月額1割負担の月額
2.5mg約12,000円約4,000円
5mg約24,000円約8,000円
7.5mg約36,000円約12,000円
10mg約48,000円約16,000円

※上記は薬剤費のみの目安です。診察料・検査料・処方箋料などは別途かかります。

薬剤費を含めた月額の総医療費は、初回と継続時で以下のような目安です。

  • 初回(検査・診察含む):15,000〜20,000円程度
  • 継続(月ごとの用量により変動):13,000〜50,000円程度

また、保険診療で一定額を超える場合は、高額療養費制度の対象になる場合があります。具体的な負担上限は所得区分によって異なるため、詳しくは医療機関や自治体に確認するのが安心です。

自由診療での費用例と価格差

自由診療でマンジャロを使用する場合の費用は、医療機関ごとに大きく異なります。以下は、自由診療を提供している一部クリニックの月額費用例です。

クリニック初回費用(税込)月額費用(税込)
A美容クリニック50,000円35,000円
Bダイエット外来30,000円28,000円
Cオンライン診療15,000円約28,000円前後

保険診療との価格差(目安)

  • 自由診療:月額22,000〜35,000円程度
  • 保険診療(3割負担):月額13,000〜50,000円程度
  • 差額:自由診療のほうが割高になるケースが一般的です

月額費用は、使用量や処方内容によって増減します。また、自由診療では栄養指導やカウンセリング、オンライン診察などのサービスが費用に含まれることもあり、単純な価格比較だけでは判断できません。

なお、マンジャロ以外のGLP-1受容体作動薬についても、保険適用の条件や自由診療での取り扱いには違いが見られます。

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また、オンライン診療でありながらも、医師による丁寧なカウンセリングと診察を受けることができます。マンジャロダイエットに関する疑問や不安をじっくりと相談し、ご自身の健康状態やライフスタイルに合わせた適切なアドバイスを受けることができます。

なお、マンジャロ注射以外にも、リベルサスメトホルミンフォシーガなどの服用タイプの薬剤もあるため、医師と相談の上、ご自身に合ったものを検討してみてください。

まとめ

マンジャロは、2型糖尿病の治療薬として保険適用される医薬品ですが、使用には明確な診断基準と医師の判断が必要です。特に美容やダイエットを目的とした利用は保険の対象外となり、自由診療での処方となります。

自由診療の場合は、クリニックによって費用やサービス内容が異なります。予算だけでなく、サポート体制や通院のしやすさなども含めて、自分に合った方法を選ぶようにしましょう。

保険適用での使用を希望する場合は、診断基準を満たしているかどうかをあらかじめ確認したうえで、信頼できる医療機関に相談してみてください。

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