毎日スキンケアを続けているのに、なぜかニキビが繰り返しできてしまうと感じている方も多いのではないでしょうか。
ニキビができやすい人には、肌質や体質だけでなく、生活習慣やストレスの感じ方などに共通した傾向があります。無意識のうちにニキビの原因につながる行動を重ねているケースもあり、まずは自分の習慣を見直す姿勢が大切です。
この記事では、ニキビができやすい人の特徴をチェックリスト形式で紹介し、原因ごとのタイプに分けて改善のヒントをわかりやすく解説します。繰り返すニキビに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
まず確認!ニキビができやすい人のセルフチェックリスト
ニキビの原因チェックリスト
- Tゾーンがべたつきやすく、皮脂が多く出る
- 睡眠不足やストレスで肌荒れしやすい
- 髪の毛がよく肌に触れる(前髪・サイドの髪など)
- チョコレートや脂っこい食事を頻繁にとる
- マスクやスマホが顔に長時間触れている
- 生理前や体調の変化でニキビが出やすい
該当項目の多かった方は、次に紹介する原因タイプをぜひ参考にしてみてください。
ニキビができやすい人に共通する主な原因

(編集部作成)
ニキビが繰り返しできやすい人には、いくつかの共通した特徴があります。以下では、ニキビの原因となりやすい体質や状態を4つの側面から詳しく見ていきます。
参考:林 伸和「ニキビ,赤ら顔に迫る~脂腺を取り巻く最新科学~」
皮脂や角質が溜まりやすく、毛穴が詰まりやすい体質
皮脂の分泌が活発な肌質や、角質の代謝が乱れがちな状態は、ニキビができやすい肌環境を生み出します。特に毛穴の入り口(毛包漏斗部)で角質が蓄積しやすい人は、皮脂と混ざり合って毛穴が詰まりやすくなり、ニキビの温床になりやすいです。
皮脂と角質が過剰に残ることでアクネ菌が増殖しやすくなり、炎症へと発展するリスクも高くなります。
ホルモンバランスやストレスの影響で皮脂分泌が活性化しやすい
思春期や生理前、睡眠不足が続いたときなど、ホルモンバランスが乱れるタイミングでは皮脂分泌が一時的に増加しやすくなります。特に男性ホルモン(アンドロゲン)は皮脂腺を刺激しやすく、ストレスホルモン(コルチゾール)も肌の状態に影響を及ぼすと考えられています。
アクネ菌の増殖や炎症反応が悪化の引き金になることもある
毛穴の中に皮脂や角質が溜まると、アクネ菌が過剰に増殖しやすくなります。アクネ菌自体は常在菌の一種ですが、密閉された毛穴内で繁殖すると、免疫反応を引き起こし、赤みや腫れを伴う炎症性ニキビを引き起こす原因となる場合があります。
摩擦・接触による物理的刺激が肌に負担をかける
マスクや前髪、スマートフォン、衣類の襟や寝具など、日常的に肌へ触れるものは、慢性的な摩擦や圧迫を引き起こしやすい環境をつくります。
こうした刺激によって角質層のバリア機能が低下し、毛穴の詰まりや炎症の原因になります。
タイプ別に解説!ニキビができやすい人の3パターン
ニキビができやすい人には、体質や生活環境の違いによっていくつかのタイプが存在します。ここでは、代表的な3つのタイプに分けて、それぞれの特徴と対策のポイントを整理します。自分の傾向を把握することで、より効果的な予防策を見つけやすくなります。
以下の3タイプは、ニキビができやすい人に多く見られる傾向です。
- ホルモン・ストレスタイプ
- 生活習慣タイプ
- 無意識行動タイプ
それぞれに特徴があるため、自分に当てはまるパターンを確認してみてください。
ホルモン・ストレスタイプ
このタイプは、ホルモンの変動やストレスの影響を受けやすく、肌の状態が周期的に変化しやすいのが特徴です。特に皮脂の分泌が不安定になり、Tゾーンやフェイスラインにニキビが出やすくなります。
以下は、主なタイミングとその影響をまとめた表です。
状態・時期 | ホルモンの変化 | 肌への影響 |
---|---|---|
思春期 | アンドロゲン分泌増加 | 皮脂分泌が増えてニキビができやすい |
生理前 | エストロゲン低下・黄体ホルモン増加 | 肌が乾燥・敏感になりニキビ発生 |
ストレス・寝不足 | コルチゾール増加 | 炎症が悪化しやすく皮脂も増える |
日々の生活では、十分な睡眠を確保し、ストレスをうまくコントロールする姿勢が重要です。肌のリズムを整える生活が、ニキビ予防にも役立ちます。
生活習慣タイプ
不規則な生活や偏った食事が続いている場合、ホルモンバランスや肌の代謝に悪影響を及ぼしやすくなります。このタイプは、全体的にニキビが出やすく、悪化しやすい傾向にあります。
再発を防ぐためには、以下のような習慣改善が効果的です。
- 夜更かしせず、毎日同じ時間に就寝・起床する
- 脂っこい食事や甘いものを控える
- 水分を意識して摂る(1.5〜2L/日)
- ビタミンB群や亜鉛など、肌に良い栄養を摂る
体の内側から整える意識が、肌の安定にもつながります。
無意識行動タイプ
このタイプは、日常の中で自覚がないまま繰り返している行動が、ニキビを引き起こす原因になる傾向があります。とくに、顔に触れる癖や清潔が保たれていない環境が肌への負担となりやすいです。
以下のような行動が当てはまる場合は、見直しが必要です。
- 頬杖やあごを触る癖がある
- 枕カバーやタオルを頻繁に交換していない
- ヘアスタイルや整髪料が肌に触れている
- メイク用の道具を清潔に保っていない
無意識に行っている習慣でも、刺激や雑菌の原因につながりかねません。清潔な環境を整え、できるだけ肌に触れないよう意識することが、予防には効果的です。
できやすい人こそ実践したいニキビ予防の習慣
ニキビを繰り返さないためには、肌に合ったケアと生活習慣の見直しが欠かせません。ここでは、実践しやすく効果的な予防法を紹介します。
肌質に合ったスキンケアと刺激を避ける工夫
ニキビ予防の基本は、毛穴を詰まらせない洗顔と、肌に余計な刺激を与えない工夫です。
肌質 | ケアのポイント |
脂性肌 | 洗顔後すぐに化粧水と乳液で保湿し、皮脂の過剰分泌を抑える |
乾燥・敏感肌 | 洗浄力の強すぎない洗顔料を選び、バリア機能を守る |
また、顔を頻繁に触ったり、マスク・前髪などで物理的に刺激を与える習慣も、毛穴詰まりや炎症の原因になります。肌に直接触れるもの(枕カバーやタオルなど)を清潔に保つ意識も大切です。
生活リズムとストレス管理で肌の回復をサポート
肌は夜間に修復が進むため、睡眠不足や不規則な生活はニキビを悪化させる原因のひとつです。とくにホルモンバランスの乱れは皮脂分泌を増やし、炎症を招く引き金となります。
以下のような生活習慣が、肌の安定に効果的です。
- 睡眠は毎日同じ時間にとり、6〜8時間を目安に確保する
- 栄養バランスのとれた食事を意識し、脂質や糖分の過剰摂取は控える
- 適度な運動やストレッチで血行を促し、代謝を整える
- ストレスを感じたときは、意識的にリラックスできる時間を設ける
日々の習慣を整えるだけでも、ニキビの予防効果が期待できます。
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また、オンライン診療でありながらも、医師による丁寧なカウンセリングと診察を受けることができます。ご自身の肌の状態やライフスタイルに合わせた適切なアドバイスを受けることができます。
なお、アダパレンゲルやアクアチム軟膏、ヒルドイドローションなどの処方に対応しているため、興味がある方はぜひ一度ご相談ください。
まとめ
ニキビができやすい傾向には、皮脂分泌やホルモンバランス、生活習慣、そして無意識の接触刺激など、さまざまな要素が関係しています。肌のトラブルは、単なるスキンケア不足では片づけられないケースも少なくありません。
まずは、自分の体質や日々の行動を見直し、ニキビが繰り返される原因に目を向けてみましょう。できることから少しずつ改善を重ねていくことで、肌の状態は着実に変わっていきます。
最近では、オンライン診療などを通じて、気軽に専門家へ相談できる環境も整ってきています。セルフケアで限界を感じるときは、専門的なサポートを取り入れてみてください。