「いつも同じ場所にニキビができる」「こめかみにだけ何度もできてしまう」そんなお悩みを抱えていませんか?顔の中でも、こめかみはニキビができやすい部位のひとつです。
この記事では、こめかみにニキビができる原因や生活習慣との関係、正しい対処法について詳しく解説します。繰り返すこめかみニキビにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
こめかみにニキビができやすいのはなぜ?

(編集部作成)
こめかみは顔の中でも皮脂腺が多く、さらに外的刺激を受けやすい部位です。ニキビができやすい背景には、複数の要因が重なっています。
特に以下のような外的・内的な刺激が継続すると、ニキビの発生リスクが高まります。
外的刺激による摩擦や圧迫
髪やマスク、メガネなど、日常的に肌に触れる物が物理的刺激となり、毛穴周辺の皮膚に負担をかけやすくなります。こうした刺激は角質の異常な蓄積や炎症を招き、毛穴詰まりやニキビの原因につながります。
洗顔料やシャンプーの洗い残し
こめかみは洗顔やシャンプー時に泡や成分が残りやすい部分です。洗い残された油分や成分が毛穴詰まりの原因となり、ニキビの発生リスクを高めます。
ホルモンバランスの乱れやストレス
ホルモン変動やストレスは皮脂分泌を活性化させ、毛穴の詰まりや炎症を招くことがあります。特に大人ニキビは、これらの影響を強く受けやすい傾向があります。
年齢や性別で原因は異なる?思春期と大人ニキビの違い
ニキビは年齢やライフステージによって、原因やできやすい部位が異なります。
思春期ニキビは主に皮脂の過剰分泌が原因で、Tゾーン(額や鼻)を中心にできやすいのが特徴です。一方、大人ニキビは、乾燥やストレス、ホルモンバランスの乱れ、摩擦など複数の要因が重なって発生しやすく、フェイスラインやこめかみに現れる傾向があります。
以下の表で、両者の違いを見比べてみましょう。
思春期ニキビ | 大人ニキビ |
---|---|
皮脂分泌の増加 | 乾燥・ストレス・ホルモンバランス・摩擦の重なり |
額・鼻まわり(Tゾーン) | フェイスライン・こめかみ |
脂っぽくテカリやすい | 内側が乾燥しやすいインナードライ肌 |
洗顔・皮脂コントロール | 保湿・生活習慣の見直し・低刺激なケア |
自分の年代や肌状態に合った対処法を選ぶと、ニキビケアはより効果的に進められます。
こめかみニキビはなぜ繰り返す?
繰り返すこめかみニキビは、日常生活の中に原因となる習慣が残っている場合が多いです。
たとえば、枕カバーやシーツを洗濯せずに長く使っていたり、整髪料が肌に触れたままの状態が続いていたりすると、毛穴の詰まりや炎症が継続的に起こります。また、疲れやストレスによって肌の回復力が落ちている場合も、再発しやすくなります。
再発を防ぐには、スキンケアと生活習慣の両方を見直し、刺激をできるだけ減らす意識が大切です。
スキンケアと市販薬でできる対策
こめかみニキビを防ぐには、毎日のスキンケアの見直しと、市販薬の上手な活用が欠かせません。肌の状態に合ったケアを心がけると、ニキビの悪化や再発を防ぎやすくなります。
ただし、左右どちらかに偏って繰り返しできる場合は、生活習慣や体のサインが関係している可能性も考えられます。まずは基本のスキンケアから見直していきましょう。
洗顔と保湿の基本を見直す
ニキビ予防の基本は、丁寧な洗顔と十分な保湿です。こめかみは、泡が届きにくくすすぎ残しが起こりやすいため、洗顔時には丁寧に泡を広げて洗いましょう。タオルでこすると刺激になるため、やさしく押さえて水気を取ります。
洗顔後は、肌の乾燥を防ぐために保湿を忘れずに。保湿不足は皮脂の過剰分泌を招き、ニキビを悪化させる原因になります。
市販薬の活用
こめかみニキビが軽度であれば、市販の塗り薬でケアするのもひとつの方法です。サリチル酸やイオウを含む製品は、角質をやわらかくして毛穴詰まりを防ぎ、殺菌作用も期待できます。
ただし、かゆみや赤みが出た場合はすぐに使用を中止し、症状が改善しない場合は早めに皮膚科を受診しましょう。
左右どちらかにできるのはなぜ?体のサインかも
こめかみにニキビが「右側だけ」「左側だけ」といった偏った位置にできる場合、生活習慣のクセや体の不調が関係している可能性があります。
たとえば、右手でスマートフォンをよく持つ人は右側のこめかみに長時間接触することが多く、刺激や雑菌の付着につながりやすいです。また、頬杖や髪の分け目の影響で一方にだけ摩擦が生じる場合もあります。
東洋医学では、「右側は肺や大腸」「左側は肝臓や胆のう」といったように、顔の部位と内臓の状態を関連づけて考える説もあります。ただし、これらは西洋医学や皮膚科学の観点では十分な科学的根拠があるとはいえず、参考情報のひとつとして捉えるのがよいでしょう。
生活習慣の中で見直すべき3つのポイント
こめかみニキビを繰り返す場合、日々の習慣に見直すべきポイントが隠れていることがあります。特に次の3点は、再発の予防や改善に直結します。
- 整髪料やヘアスタイルの見直し
- マスクやメガネなどの衛生管理
- 睡眠や食生活の見直し
負担にならない範囲から少しずつ見直していきましょう。
整髪料やヘアスタイルの見直し
髪がこめかみに当たらないようにする、整髪料の使用を減らすなど、刺激を減らす工夫をしてみましょう。前髪が肌に常時触れていると摩擦やムレの原因になります。
マスクやメガネなどの衛生管理
前髪を額にかけるスタイルを控える、マスクを素材の優しいものにするなど、生活に合った対策をとりましょう。
睡眠や食生活の見直し
ホルモンバランスを安定させるには、睡眠時間を確保し、肌に良い栄養素(ビタミンB群・亜鉛など)を意識して摂取することが重要です。
こめかみニキビの相談は何科?受診の目安とは
セルフケアや市販薬を使っても改善しない場合や、こめかみに何度もニキビができて痛みや腫れを伴う場合は、皮膚科での受診を検討しましょう。以下のような症状がある場合は、医師の診察を受けるのがおすすめです。
- 硬くしこりのようになっている
- 膿がたまって腫れている
- 繰り返し同じ場所にできる
- 色素沈着や赤みが残りやすい
皮膚科では、症状に応じて外用薬(塗り薬)や内服薬(飲み薬)を中心に治療が進められます。必要に応じて、漢方薬やホルモン療法が提案される場合もありますが、これらはすべての医療機関で対応しているとは限らないため、事前に確認しておくと安心です。
ニキビの悩みはミライメディカルクリニックへ相談を

ニキビ治療を手軽に始めたいのであれば、オンライン診療のミライメディカルクリニックがおすすめです。オンラインで診察から処方、そして薬の受け取りまでをスムーズに行えます。
自宅や職場など、場所を選ばずに医師の診察を受けられるため、医療機関への移動時間や待ち時間を気にすることなく、ご自身の都合の良い時間にオンラインで相談が可能です。忙しい方でも、ニキビ治療を継続しやすい環境となっているでしょう。
また、オンライン診療でありながらも、医師による丁寧なカウンセリングと診察を受けることができます。ご自身の肌の状態やライフスタイルに合わせた適切なアドバイスを受けることができます。
なお、アダパレンゲルやアクアチム軟膏、ヒルドイドローションなどの処方に対応しているため、興味がある方はぜひ一度ご相談ください。
まとめ
こめかみは、皮脂腺が多く刺激を受けやすいため、ニキビができやすい部位のひとつです。
特に前髪やマスク、メガネのフレームなど、日常的に肌に触れるものが刺激となっているケースは見過ごされがちです。
繰り返しできるこめかみニキビには、髪型や整髪料の使い方を見直すことに加えて、洗顔やスキンケアの見直しも効果的です。さらに、睡眠や食生活を整えることで、肌トラブルの予防につながります。セルフケアで改善が難しい場合は、早めに皮膚科を受診し、専門的な治療を検討しましょう。
肌の調子は、日々のケアの積み重ねで少しずつ変わっていきます。焦らず、継続的なケアを心がけてください。