リスミーは睡眠薬として効果が高い反面、体質によっては強い副作用が出る可能性も否定できません。そのため、「服用を検討しているけど、眠気やふらつきといった副作用が心配」という人も多いはず。
この記事では、リスミーの主な副作用の種類や、服用する際の注意点などをわかりやすく解説していきます。この記事を読むことで、リスミーの副作用について正しく理解し、安心して服用できるかどうかを判断できるようになるでしょう。
リスミーの主な副作用
リスミー(成分:リルマザホン塩酸塩水和物) | |
ベンゾジアゼピン系睡眠薬 | 脳を落ち着かせる「GABA」の働きを助け、神経の興奮を抑える薬剤 |
リスミーは、不眠症の治療に用いられる睡眠薬ですが、服用によって様々な副作用が現れる可能性があります。
主な副作用としては、眠気やふらつき、呼吸抑制、依存性と離脱症状、消化器系の症状、全身症状、循環器系の症状などがあります。
副作用1|眠気やふらつきなど精神神経系の症状
リスミー服用後に最もよく見られる副作用に、眠気、ふらつき、めまい、集中力の低下、倦怠感などの精神神経系の症状があります。
これらの症状は、リスミーの服用量が多い場合や、高齢者、肝機能や腎機能が低下している場合に特に現れやすい傾向があるため、注意しましょう。
副作用2|呼吸抑制など重大な副作用
リスミーは、呼吸中枢にも作用するため、服用によって呼吸が抑制されることがあります。特に高齢者や呼吸器疾患のある方に起こりやすく、重篤な場合には呼吸不全に陥る可能性もあるため、注意が必要です。
また、リスミーには、アナフィラキシーショックや血管浮腫などの重篤なアレルギー反応を引き起こす可能性もあります。呼吸困難、血圧低下、意識消失などを伴う生命に関わる危険な状態です。
これらの初期症状がでた場合は、速やかに医師または薬剤師に相談してください。
副作用3|依存性と離脱症状
リスミーは、連用することで薬への依存性が生じることがあります。依存性は、薬を飲まないと不安で飲んでしまったり、服用を中止すると離脱症状が出現する状態です。
離脱の症状としては、不眠、不安、焦燥感、震え、発汗、吐き気などがあります。これらの症状は、リスミーの服用量や服用期間が長いほど強く現れる傾向があるため、医師と相談しながら服用を調整するようにしましょう。
その他の副作用
リスミーの副作用には、上記以外にも、消化器系の症状(吐き気、嘔吐、便秘など)、全身症状(発疹、かゆみなど)、循環器系の症状(動悸、血圧低下など)などがあります。
これらの副作用は、必ずしも全ての方に現れるわけではありませんが、リスミー服用中に何らかの症状が現れた場合は、速やかに医師に相談することが大切です。
参考:医薬品インタビューフォーム「リスミー錠1mg リスミー錠2mg」
リスミーを服用する際の注意点
リスミーは、不眠症の治療薬として処方されることが多いお薬ですが、服用する際にはいくつかの注意点があります。
注意点1|アルコールとの併用はNG
リスミーを服用している間は、アルコールの摂取は控えて下さい。同時に摂取すると、リスミーの作用が強く出てしまい、眠気やふらつきなどの副作用が強く現れる可能性があります。
また、呼吸抑制などの重篤な副作用が起こるリスクも高まるため、注意しましょう。
注意点2|運転など危険を伴う機会の操作は控える
リスミーを服用すると、眠気や注意力の低下といった副作用が現れることがあります。そのため、自動車の運転など、危険を伴う機械の操作は控えるようにして下さい。
もし、どうしても運転などが必要な場合は、リスミーを服用してから十分な時間が経ってから行うようにしましょう。
注意点3|依存に注意!長期間の連用は避ける
リスミーは、連用により薬への依存が生じることがあります。そのため、医師の指示通りに服用し、自己判断で服用を中止したり、量を増やしたりしないようにして下さい。
また、リスミーの服用期間はできる限り短くし、長期間の連用は避けることが大切です。
参考:患者向医薬品ガイド「リスミー錠 1mg リスミー錠 2mg」
リスミーの服用を中断する方法は?
リスミーの服用を中断したい時は、自己判断で中断せず、必ず医師に相談することが大切です。急に服用を中止すると、反跳性不眠や離脱症状といった不快な症状が現れる可能性があります。
反跳性不眠は、薬の効果が切れた途端に、以前よりも強い不眠症状が現れることです。また、離脱症状としては、不安や焦燥感、震え、めまい、吐き気、不眠、痙攣などが挙げられます。
これらの症状を避けるため、リスミーの服用を中断する際は、医師の指導のもと、徐々に減量していく方法が推奨されます。減量するペースや期間は、個々の患者の状態や服用量、服用期間によって異なるため、医師に適切に判断してもらいましょう。
リスミーは不眠症の治療に効果的な薬ですが、依存性や離脱症状のリスクがあることを理解しておく必要があります。服用を中断する際は、必ず医師に相談し、安全な方法で行うようにしましょう。
リスミーの処方ならオンライン診療がおすすめ
リスミーを処方してもらうなら、オンライン診療がおすすめです。オンライン診療では、わざわざ病院に行く必要がなく、自宅にいながら診察を受けることができます。
精神科や心療内科に通院することに、心理的に抵抗があったり、周りの目が気になるという方でも、気軽に診察を受けることが可能です。気になる方はぜひ利用を検討してみてください。
参考:厚生労働省「健康・医療 オンライン診療について」
リスミーの副作用に関するよくある質問
ここでは、リスミーの副作用に関するよくある質問とその回答を紹介します。
- リスミーの眠気が朝まで残ることはありますか?
- リスミーは、比較的早く効果が現れ、作用時間が短いのが特徴ですが、体質や服用量によっては、翌朝に眠気が残ってしまう場合もあります。
もし、朝まで眠気が残って日常生活に支障が出るようでしたら、医師に相談し、服用量を調整してもらうなどの対応をしてもらいましょう。
- リスミー服用中に健忘(物忘れ)は起こりますか?
- 残念ながら、リスミー服用中に健忘(物忘れ)が起こる可能性はあります。
リスミーは、脳の神経伝達物質であるGABAの働きを強めることで、睡眠を促す薬です。GABAは記憶や学習にも関わっているため、リスミーの影響で記憶形成が阻害され、健忘が起こることがあります。
これは「一過性前向性健忘」と呼ばれ、 薬を服用した後の一定期間の記憶が抜け落ちてしまう症状です。具体的には、リスミーを服用してから 睡眠中に起きた出来事や、翌朝の起床後の出来事を覚えていないといったことが起こります。
また、アルコールと併用すると、健忘のリスクが高まることが知られています。もしリスミー服用中に健忘が気になるようでしたら、必ず医師に相談してください。
- リスミーのふらつきはどの程度起こりますか?
- リスミーを服用すると、ふらつきが起こることがあります。これは、リスミーが筋肉を弛緩させる作用があるためです。
ふらつきは、服用後すぐに起こる場合や、起床時に起こる場合があります。高齢者や、アルコールを飲んでいる方は、ふらつきが起こりやすいため注意が必要です。
また、ふらつきによって転倒し、怪我をしてしまう可能性もありますので、十分に注意してください。
まとめ
この記事では、不眠症治療薬として処方される「リスミー」の副作用について詳しく解説しました。
リスミーは効果的な薬ですが、眠気やふらつき、呼吸抑制といった重大な副作用が現れる可能性があります。また、依存性や離脱症状のリスクも理解しておく必要があります。
リスミーを服用する際は、アルコールとの併用を避け、運転などの危険な作業は行わないようにしましょう。そして、自己判断で服用を中断せず、必ず医師の指示に従うことが大切です。
リスミーは正しく使用することで、不眠症の症状改善に役立ちます。副作用や注意点などを理解した上で、医師と相談しながら治療を進めていきましょう。もし、リスミーの服用について不安や疑問があれば、医療機関に相談することをおすすめします。
服用に関する疑問や不安がある場合は、医師や薬剤師に相談することをおすすめします。